まずは『森林施業プランナー』の話し。
2012-07-14
ちょっと本題に入る前に、『森林施業プランナー』の話しを。ご存知の方も多いでしょうが、初めて聞かれた方・・・もおられるかと。
広島県の森林総面積、約60万haあります。
内、国有林が4万ha・民有林が57万ha。
民有林57万haの内訳は、広葉樹21万ha・マツ20万ha
そしてスギ/ヒノキ15万haとなっています。
数字を見れば、漠然と『広いんだね〜』という感じですが
森林所有面積5ha以下の林家さんが全体の7割を占めます。
個々が木材生産を行なっても採算が合わない・・・
そこで!!
小規模な森林を集約(ヒトマトメに)し効率の良い施業を提案して行こう☆
と、いう流れになります。(提案型集約化施業といわれるヤツです)
そこで!!
森林施業プランナーの登場☆
専門的な知識をもって、森林所有者さんに対し施業の提案やアドバイスを行ない
森林経営と管理を行ないます。
具体的に言いますと
①施業候補地を決定する。
まずは現場を確定。
②事業説明と事業同意の取得
森林所有者さんに対し説明会などを開き、
山に入らせて頂けるか、同意を得ます。
③森林境界線確定、現地調査。
どこまでが誰の所有山林かを明確にし
毎木調査(どれだけ蓄積材積があり、どれだけ搬出出来るか・・など)を
行ない、作業道の路線設定などを行ないます。
④施業方法の説明と施業プラン書の提案。
どのような方法で施業を行ない、
どれ位経費がかかり、いくら御返金出来るか・・
具体的な数字を出してプラン書を作ります。
⑤施業同意の取得
プラン書に基づき仕事をさせて頂けるか、同意を得ます。
⑥施業の実施と管理監督。
『施業の管理監督』もプランナーの仕事なんですねー
知りませんでした(苦笑)
⑦施業完了精算と森林所有者さんへの利益還元。
実際にかかった費用の内訳を出し、所有者さんへ利益をお返しします。
と、いう仕事を行ないます。
現在、安田林業では施業委託管理を受けている山林を取りまとめて
施業プランを作成している為、②⑤の仕事は行なっていません。
そしてまだまだ全てのコトがゆるい・・・(苦笑)
『プラプラプランナー』の読んで字の如く。
山の傾斜、樹種(スギかヒノキか)、作業道の勾配など
あらゆる条件で『施業経費』は変化します。
どんな現場で、どれだけの経費がかかるのか?
その見積もりを出す為の数字を探っている段階です。
まだまだ先は長ーーーーーーい。
by、ナカシマ アヤ
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